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elm200 の日記

旧ブログ「elm200 の日記(http://d.hatena.ne.jp/elm200)」

私が海外脱出を画策する理由

久しぶりにブログで突っ込みやすい話が見つかった。Twitter に書くのも断片的すぎるので、ブログで書いてみよう。

僕が海外脱出を画策しない理由 - 脱社畜ブログ

しかし、僕自身は(今のところ)海外脱出を具体的には画策していない。今日は、なぜ僕が海外脱出を積極的に考えていないのか、その理由を書いてみようと思う(念の為に言っておくと、これは僕の個人的な話である。海外脱出を画策する人に水を指したりする趣旨ではないことを最初にお断りしておく)。

普段から深く共感しつつ拝読している「脱社畜ブログ」。ご本人も言及しておられるが、まさに「ポスト・海外ニート」という立ち位置で、現代日本の腐った労働事情に対する鋭い批判が素晴らしい。ただし、海外ニートさんとは違って、海外脱出を図る気は全くないらしい。その理由は、一つ一つもっともで特に論評することはないのだが、「日本に留まる理由」が簡潔に箇条書きにされていて、テンプレートとして面白いので、これを利用して「私が海外脱出を画策する理由」を気楽に書いてみたい。

食べ物の問題

日本食は美味しいし好きだが、特にこだわりはない。海外にいるときに、味噌汁が飲みたいだの梅干しが食いたいだの、思ったことは一度もない。私はどこの国に住んでもその土地の食べ物を喜んで食べる。全部がうまいわけでもないのだが、新しい食べ物を探求するのは単純に面白い。よって食べ物に関しては全く問題なし。

言葉の問題

私は日本生まれの日本人で日本語のネイティブスピーカーだが、特に日本語に対するこだわりはない。日本語は小説や詩を書くにはよいけど、論理的な文章を書くにはいまひとつだな、といつも感じる。文脈依存で主語・目的語の省略が多いので、文化を共有しない人と日本語を使うと、意思が正確に伝達できない可能性がある(ソフトウェアのオフショア開発や BPO など海外の外国人に仕事を頼むのが難しいのはかなりの部分日本語のせいだと思う)。私はむしろ子供の頃から英語が好きで、英語漬けでも気にならない。もちろん、英語に関してはネイティブではないので、もどかしく感じることはあるが、できればずっと英語で生活していたいほうだ。

治安の問題

日本の治安は世界的に見ても、たしかに抜群によい。ただし、いまは、香港やシンガポールも非常に治安がよくなっている。実は治安の悪い国でも、すべての地域で一様に治安が悪いわけではない。必ず危険な場所と相対的に安全な場所がまだら模様に混在している。だから、外国でまずすべきは「どこが治安が悪い地域なのか」正確に把握することだ。そして治安の悪い場所を通過するときには、車で移動する等の対策を取ること。こうやって気をつけていれば、事故にあうことはそれほどないと言っていい。なので私は別に外国が特に危険だとは考えていない。

日常の問題

この点は、日本好きな人たちを怒らせそうなので、さっと通過するが、私は特に日本の生活が好きなわけでもない。外国の諸都市と比べると東京付近の生活にはいろいろ不満はある。個人的には、ネットと電源のあるよいカフェが極端に少ないのが一番気に入らないポイントかな。温泉とスーパー銭湯はよいと思う。

友人の問題

外国語ができて外国人の友人ができてくると、彼らと話すほうが面白くなった。日本人と話すのは安心できるのだが、やはりそこは均質的な民族で、だいたい似たりよったりの話になる。その点、外国人の言うことは予測ができないことが多く、興味深い。それでもアジア人は日本人に近いので親しみやすい。英語圏の国にいると世界中から移民が集まっているので、とてつもない体験ができることは請け合い。だいたい腹が立つのだが、相手の考え方が理解できるにつれて、寛容さがもてるようになる。

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世界で一番、海外へ出稼ぎに行くフィリピン人でさえ、仕事さえあればフィリピンで暮らしたいと言う。私はどの国に行って話を聞いても、自分の国が好きだという人たちが圧倒的だった。人間って本来、そういうものだと思うよ。自分の生まれ育った場所が好きでそこにずっと住み続けたいと思うのが普通なのだ。その一方で、世界最高の福祉を誇る北欧出身の若者が自分の国にいるのは耐えられないと文句をいうのも聞いた。だから、どの国も自分の留まりたい多数の人々と、外に出たい少数の人たちから成立しているんじゃないだろうか。

だからみな好きなようにすればいい。留まりたい人たちは留まればいいし、出ていきたい人は出ていけばいい。もちろん、日本に居続けるからって、外国のことを無視して良いということにはならないけど。

(久しぶりに気楽なブログエントリーを書いた。本来ブログなんてこんなものよね。いままで肩に力が入りすぎていたのかもなあ)