elm200 の日記

旧ブログ「elm200 の日記(http://d.hatena.ne.jp/elm200)」

台湾旅行 2019-05

TL;DR

  • 2019-05-02 から 2019-05-07 まで台湾訪問
  • 訪れた都市

    • 高雄(メイン)
    • 台北
  • 使用交通手段

  • テクノロジー

    • 現地 SIM + Google Maps 最強
    • LCC 便利
    • Backpacker の都市間移動には高速バスが便利
  • 個人的感想

    • 台湾人優しくて好き
    • 中国語熱再燃(?)
    • 今後も定期的に海外に出たい

写真

地下鉄美麗島駅 地下鉄美麗島

高雄市で一番高いビル(85スカイビル)からの眺望 高雄市で一番高いビル(85スカイビル)からの眺望

六合観光夜市 六合国際観光夜市(ナイトマーケット)のにぎわい

高雄市歴史博物館 高雄市歴史博物館

高雄市立美術館のアート 高雄市立美術館のアート

監視カメラの前で「微笑してね」。台湾人のユーモア 監視カメラの前で「微笑してね」。台湾人のユーモア。

高雄

雰囲気

  • 高雄市は人口200万人で台湾第三の都市だが、整然としていて、とても歩きやすかった。
  • 年中気温が高いせいで開放的な作りの店が多く、かつ、バイク(ほぼ100%スクーター)が多いので、雰囲気がベトナムにとても似ていた。
    • いわば「看板が漢字で、秩序があるベトナム」という感じ
  • 日本と同水準の生活が期待できる

訪れた場所

  • 高雄市歴史博物館。これは、日本統治時代の高雄市役所をそのまま使用しているらしい。展示では、日本統治時代をことさらに悪く言う風ではなく、日本が近代的な教育を台湾にもたらした点に関しては素直に評価していた。また、228事件という独立直後の台湾にとって非常に不幸な事件について、真摯に反省して未来につなげようという強い意志を感じた。こうした一連の態度に私は知的な誠実さを感じた。
  • 高雄市中央図書館は、極めておしゃれ。敢えて例えれば、代官山にある「蔦屋書店」みたいな感じ。

    • そういえば、ツタヤは日本で実際にいくつかの公共図書館の運営を受託しているみたいだけど、実際のところはどんな感じなのだろうか?
  • 高雄市立美術館も、台湾の芸術家の作品を中心とした個性的な展示が行われておりとてもよかった。日本の美術館とコラボした特別展などもあった。

交通

  • 地下鉄が南北と東西に伸びている。地下鉄は10年前に作られたばかりなので、とても綺麗で快適。
  • 地下鉄は飲食が厳禁。私は水を飲んでいるだけで、ガードマンに注意された。飲食を自由にするとその分汚れやすく掃除の費用もかかる。飲食完全禁止というのは案外合理的かも。
  • 地下鉄は初乗りが20元(約80円)であり、激安である。

宿泊施設

  • 宿泊したのは日本人経営の「あひる屋」というホステル。美麗島という東西の地下鉄の交差点にあるので、とても便利な立地。内装も現代的でとてもおしゃれ。共有スペースにあるテーブルはカフェのようだ。とても快適な宿だった。
    • あえて残念な点を言えば、人はこういうきれいなところにいると、あまり羽目をはずさない。いかにも今風だが、みんなPCとスマホを相手に黙々作業をしており、宿泊者同志の交流があるようには見えなかった。いっそのこと、宿泊者用の slack チャンネルでもあればよかったか?(笑)

食事

  • 食事は安くてうまい。特に屋台風の昔の店で食べると安い。100元(400円)もあれば腹いっぱい食べられる。朝食の店はそこら中にあるし、夜もナイトマーケット(夜市)で食べればいいし。
  • 至るところにセブンイレブンがある。それよりずっと数は少ないが ファミリーマートもあった。セブンイレブンは日本とほぼ同じ構成だが、おでんや中華まんを客が自分で選んでレジに持って行くところは違う。これは省力化につながるので、日本も真似すればいいのにと思った。
  • セブンイレブンには日本の菓子やお茶がたくさん売っている。日本語のままのものもある。私は龍角散の飴を約50元(200円)で買った。日本だと100円で売っているものである。

台北

  • いろいろ考えた末、結局、再びアロハバスを利用。今回は空調の温度はちょうどよかったが、トイレのすぐ後ろの席になってしまい、足が伸ばせず少し窮屈だった。トイレのそばの席には座らないほうがよいという知見を得た(いつこれが再び使えるのかわからないが)
  • 台北の宿泊先は「あかり」というゲストハウス。もともとは「おおしろ」という名前の日本人経営のハウスだったが、いまは台湾人女性のオーナーに変わっている。ただ、雰囲気はそれほど変わっていない。昔ながらのゲストハウスである。台湾人オーナーが接客してくれたが、あたたかみのある人だった。
  • 台北はやはり高雄よりずっと人や車が多い。ほとんど東京と変わらない雰囲気。新しい店が多く、伝統的な古い台湾風の店はだいぶ少なくなっている印象(台北駅の周りだけの話なのかもしれないが)。

テクノロジー

USB 充電器

  • 台湾には至るところに充電器がおいてある。特にスマホに直接つなげられる USB 充電器は街中で見かけた。

支払手段

  • 高雄の場合、ほとんどの人たちが Suica のような交通系のカードを使って、地下鉄やバスに乗っていた。
  • それ以外の点ではそれほどキャッシュレス化が進んでいるようでもないようだった。日本よりは進んでいるにしろ、中国大陸に比べたら、全然という印象。

Google Maps すごい

  • 今回、スマホ時代に入って初めて本格的に個人旅行をしたのだが、Google Maps の圧倒的な力にひれ伏すしかなかった。Google Maps で経路案内を選択すると、バス路線も完璧にナビしてくれるので、結局、最後までタクシーを使う必要がなかった。Google 実に恐るべし。
  • Google Maps はおまけに最寄りの Uber の車までサジェストしてくれる。私はスマホUber のアプリを入れていなかったので使えなかった。今度海外に出るまでには、Uber アプリとサインアップを済ませておこうと思った。

現地SIM重要

  • 渡航直前、成田空港で台湾の SIM を購入した(テレコムスクエアという店で買える)。5日間使い放題で1400円。私は非常に安いと思う。1400円のもとはゆうに取った。この SIM のおかげで、街歩きするとき、Google Map の圧倒的支援を受けられたのであるから。現地SIM + Google Map は今後の海外旅行の基本スタイルであろう。

LCC の発展

  • あと10年前と変わったのは、LCC の発展だ。とにかく LCC が良く飛んでいる。今回は、GWに旅程がかかっていることもあり、そこまで安いわけではなかったが、それでもかなりリーズナブルな価格で飛ぶことができた。
  • LCCは、手荷物の量に厳しい制限があることと食事は有料なのが欠点ではあるが、逆に言えば、食事が出ない分邪魔されず睡眠に専念できるという考え方もできるので、とてもよいと思う。

高速バス

  • 台北と高雄の移動には高速バスを使った。台北→高雄は、阿羅哈(アロハ)客運という会社の高速バスに乗った(730元(2920円))。 とにかく豪華。
  • 2列シートで基本的に飛行機のファーストクラスみたいな席。冷房が効きすぎている(これは南の国のあるある)ことを除けば、完璧に快適だった。
  • 台湾は交通手段の選択肢が多い。鉄道もよい(日本より運賃が安く、バスより高速)が、快適さではおそらくバスに軍配が上がる気がする(といいつつ、鉄道にはまだ乗っていないが)。

個人的感想

台湾人について

  • 台湾の人は優しい。何かを買うと、普通の店の人が「謝謝」と言葉を掛けてくれる。大陸の人たちと違って、信号は守るし、列は作るし、大声で話さないし、街でゴミも捨てない。華人は基本的に押し出しが強い人が多いのだが、その中ではむしろ控えめに見える。日本人にとっては違和感なく付き合えるのでありがたい。
    • 俗説では、こういう気質は日本統治時代の影響ともいうが、真実はいかに。

中国語について

  • 私は2004年頃、中国大陸で中国語を学んだ。ほぼすべて忘れていたが、数日、台湾にいるにつれて、少しずつ思い出してきた。台湾人とは、私の片言の中国語か、英語で話した。若い人の中にはかなり英語の上手い人もいた。

  • 台湾人とより深くコミュニケーションを取るために、中国語(北京語)を改めて勉強したいなと思った(実際に時間が取れるかは不明であるが)。中国語の発音は、ベトナム語に比べれば易しいので、あともうちょっと努力すれば、中国語が聞き取れるようになりそうな気もする。そうすれば、コミュニケーションはずっと楽に、楽しくなりそうだ。

今後の展望

  • 今回は久しぶりの完全個人旅行(たぶん7年ぶりくらい?)なので、海外個人旅行の勝手をはじめ完全に忘れていて戸惑った。しかし、台湾に来て数日するうちにだんだんかつてのノリを思い出してきて、調子が出てきた。調子が出始めた頃に帰国しなければならないのは残念である。

  • 私は、今後は定期的に海外に出て、この海外をサバイブする能力を一定程度、維持し続けたいと思った。私は、本質的に旅人らしく、旅に出ているときが一番自分らしい気がする。世の中には一定数こういう人たちがいて、たぶんそういう人たちは定期的に旅に出る必要があるのだ(理想的には、旅の中に生きるべきなのだ。松尾芭蕉のように)。