最近、私は Claude Code を使ったアプリ作りにはまっている。自分のニーズを満たしてくれるちょっとしたアプリを作るのだ。基本的にはウェブアプリが多い。Kotlin + Webview で Android アプリも作った。しかし基本的には HTML + CSS + JS でウェブアプリである。
以前は、Geminiに頼んでちょっとしたウェブアプリを index.html 一枚で書いてもらえればそれでいいと思っていた。しかし、Claude Code の Pro 契約(22 USD/month)を結んで、AIエージェントを使い始めると、全く違う世界が広がった。私はまだClaude Codeを使い始めて2週間くらいにしかならないのだが、すでに作ったアプリの数は数知れない。とにかくある種の工程が爆速になるのは間違いない。
私は複雑な実務で Claude Code を使ったことがないから、実務でありがちな「巨大なプロジェクトのごく一部を取り出して機能の改修を行う」みたいな状況にどれくらい使い物になるのかはよく分からない。ただ、今の私のように「自分の生活上の小さなニーズをさっと満たす」みたいなときに、AIは最強であるように思える。ゼロからある程度動くところまで作るスピードが半端ないのだ。もちろん、セキュリティ等は気を付けなければならない点もあるが、個人用途なら「雑にだいたい動く」程度でも十分なことが多く、AIはほぼ完璧にそういう用途を満たしてくれる。
従来のチャット型のAIと同じく、AIエージェントも実際に使ってみないと、AIエージェントの細かい癖は理解できない。得意な分野ではとても得意だが、苦手なこともある。例えば私は見栄えのデザインのセンスがあまりないのだが、そういう解像度の低い分野で、「良い感じに作って」みたいな曖昧な指示を出すと、あんまりいいものは出てこない。確かにAIが作るデザインは平均点はクリアしているのだが、指示が適当だとやはりグッとくるものにはならない。
Claude Codeとのやり取りはまさに自分が上司で、Claude Code が部下という感じがする。あるいは自分が顧客で、Claude Codeが実装担当者か。私はいままでずっと実装担当者としてプログラムを書いてきた。そういう立場で、マネージャーや顧客の要求があいまいで、しばしば後からやり直しを命じられることに腹を立ててきた。なぜもっと考えて最初からきちんとした指示を出さないのか。しかし、私が逆に Claude Code 相手に顧客の立場に立つようになって、顧客の気持ちがよくわかった。要求は最初からは整理しきれないのだ。確かに本気で使い始めるまで、何が一番いいのかはわからなかったりする。
ただ、良いこともある。私は、自分の生活の小さなニーズを満たすこれらのツールを愛している。実際、本当に便利だし、私の生活を改善してくれる。確かに顧客にとってコンピューターシステムはありがたいものなのだ。私はいままで実装担当者として、顧客の立場からかけ離れた場所にいた。立場が違うので、顧客の喜びも苦しみもわからない。だから、内心「こんなシステム何の役に立つのだろう」と思っていた。いや、違うのだ。顧客は本当に喜んでいたのだ。実装担当者から見れば、つまらないように見えるシステムで、顧客の仕事を遂行する上で計り知れない貢献をしていることがありうる。それを実際、自分のニーズを満たすアプリを Claude Code に作ってもらって初めて理解できた。だから、これから先、仕事で他の人のためにソフトウェアを作ることがあっとしても、この人たちにもっと優しくなれるような気がした。
