2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
連日 LENR について議論を続けている。 人類は「原子集団の振舞い」である化学的現象を理解することについて、強力な力を手にした。300年前に始まった産業革命とは、基本的に化学革命であったと考えてよい。化学的現象は基本的に電磁気力に基づくものである…
今日は、XにXらしくなく、まとまった内容のポストをしてしまった。もったいないので加筆修正の上、ここに転載しておく。 この数日 X に書けないでいた。実はLENR(低エネルギー核反応)の技術的可能性が衝撃的すぎて唖然としていたからだ。私のこの15年間く…
常温核融合あるいはLENR(低エネルギー核反応)から受けた衝撃がまだ私の中でこだましている。 常温あるいは高々数百度で反応 中性子や放射線をほとんど出さずクリーン ゆっくり熱を出し、暴走・爆発の危険が非常に低い 耐久性もすでにある程度あり、メンテナ…
昨日、私は核融合発電について書いた。確かに核融合反応は巨大なエネルギーを放出するので、それを安定的に引き起こして、電気に変えることができれば素晴らしい。 ただ、私はソフトウェアエンジニアとしてシステムを長年観察してきた経験から言って、核融合…
皆さんもよくご存じの通り、私は熱い再エネ推し、特に太陽光発電推しだ。それにはいくつも理由がある。環境負荷が低い、分散的、低コスト、持続可能、等々。ただ、特定の技術に思入れは持たない方がいいという考え方もある。特定の技術に感情を持ちすぎると…
A RESEARCH AGENDA FOR THE ECONOMICS OF TRANSFORMATIVE AIという論文を読んだ。 「変革的AI(Transformative AI, TAI)」とは、歴史的平均の3~5倍以上の持続的な全要素生産性の成長をもたらすAIのこと。全要素生産性の成長とは、技術進歩、経営効率の改善…
今日は本当はまた「AI x 経済」がらみでまた面白い論文を見つけたのでそれについて書こうと思ったのだが、ついついX上で一日中遊んでしまった。私のポストについたコメントに対して反論をつけていくのだ。その過程でAIと対話しながらいろいろ勉強していくの…
We Won't Be Missed: Work and Growth in the Era of AGIという論文を読んだ。Xのポストで見かけたからだ。 論文の逐語的な解説は割愛する。もし興味があれば、NotebookLM に尋ねればたいへん分かりやすく解説してくれる。 この論文の面白いところは、AGI(…
親はなぜ子供に「勉強しろ」と言うのだろうか?子供に良い成績を取ってほしいからだ。なぜ良い成績を取ってほしいのか。良い学校に行ってほしいからだ。なぜ良い学校に行ってほしいのか?良い会社に入ってほしいからだ。 この先はよくわからない。なぜ良い会…
哲人政治は、プラトンが考えた、哲人王を統治者とする独裁政治体制のことである。以下は Wikipedia からの引用。 概要 民主政治がその自浄力を失ったとき、衆愚政治と化す。そのため、独裁制により強大な権力を為政者に付与し、意志決定を速やかに行うことで…
自分語りをする。文章を書く以上、人のためになるものを書こうとは思ったが、ここは私の個人ブログだから好きなことを書いても良いだろう。 今日は人生において、ある時点にやっていることの本当の意味は分からないという話をしよう。 私は大学の経済学部を…
私は経済を見るとき、雇用にこだわっている。雇用されること、つまり人間が労働してカネをもらえるということはとても重要なことだ。生まれつきの資産を持っていない大多数の人たちにとって、大人になって、生計を立てるためには、労働をするしかないからだ…
今日は全くのスランプで書くことを何も思いつかなかった。しかし1日1エントリーのノルマのためにいま書いている。別にカネをもらっているわけでもないブログ書きになぜ私はここまでこだわっているのか。いま仕事もせず何の時間的拘束もないために、自分自身…
日本の夏が異常に暑くなっていることからも分かるように、気候変動の影響が世界中に出てきている。温室効果ガスとしてのCO2を削減することが急務である。CO2はいろんなところから出ているが、まずは電源がいちばん脱炭素化しやすいので、ここから取り組むの…
私はこのところずっとAIによる技術的失業の話を続けている。しかし、今のところ目立つのは「AIがプログラムを書けるようになったので、経験の浅い若いソフトウェアエンジニアたちが仕事を失っている」程度。もともとソフトウェアエンジニアは高給取りだった…
ここ数日、ずっとAIと人類の未来について考え続けている。 繰り返しになるが、私はAIは最終的には人間の仕事をすべて奪うことになると思う。多くの場合、AIはあなたの助手の顔をして職場に入ってくる。部分的にあなたより仕事ができる部分があるので、そのタ…
先日、ある韓国語翻訳家がいかに翻訳ソフトウェアに仕事を奪われていったかという話を読んだ。この人物は、1994年に初めて韓国語の翻訳ソフトウェアに出会い、まだ性能は低かったものの、機械に仕事を奪われる未来を直感した。 私も同様の経験がある。 私は…
昨日、私は「AIによる技術的失業に備えてBIを整備してほしいが、時間がかかるだろうから、その過渡期を生き抜くためには結局、資産形成が必要だろう」と述べた。そして「AIによる技術的失業はすでに始まっていて、米国のビッグ・テックの巨額の利益にそれが…
ここ数日ずっとAIによる技術的失業とベーシックインカム(BI)について書いている。 Taxation on robots? Challenges for tax policy in the era of automationという論文を読んでみた。Geminiのおすすめで、ロボット税に関しては学術的議論の出発点になるらし…
『「AI・ロボット税」でベーシックインカムを! BIは「ポスト資本主義」時代への架け橋』。いろいろ考えさせられる著作だった。 「AI・ロボット税」でベーシックインカムを!: BIは「ポスト資本主義」時代への架け橋作者:北野慶Amazon 著者の北野慶…
「AI時代の新・ベーシックインカム論」。面白い本だった。 AI時代の新・ベーシックインカム論 (光文社新書)作者:井上 智洋光文社Amazon 著者の井上智洋氏は、駒澤大学経済学部准教授。慶応大学環境情報学部を卒業後、IT企業にしばらく勤めて、その後、早稲田…
私は、このブログを通じて読者に幸せになってほしいと願っている。 日本経済の先行きは厳しく、日本全体をどうこうするのは難しい。だから個人レベルで生活を守らなければならないのだが、そのためには基本的には「なるべく稼ぎのよい仕事に就き、無理のない…
私は今日、Xでこんなことを書いた。 まあ、私がこんなにも日本の未来に悲観的なのは、おそらく「日本のIT業界」という最も日本の絶望的な側面が見えやすい業界にいたからだろうなあ。日本企業とソフトウェアの相性の悪さをたいていの人たちは甘く見ているか…
私は毎日ブログを書いているのだが、改めて何のために書いているのか分からなくなってしまった。私はいったい文章を通じて何を伝えたいのか。読者が読んだ結果どうなってほしいのか。 こんなことを書いているのは、「文章を上手に書く方法」というテーマの動…
この記事のタイトルに興味をそそられてつい読んでしまった。よく書けていて面白かった。 jbpress.ismedia.jp 「参政党の演説に在日コリアン3世の私が共感してしまった理由」というタイトル。在日コリアンと言えばいつも右翼から攻撃される存在。そして参政党…
IMFのブログエントリーを読んだ。原文は英語だと思うが、日本語訳を載せてくれているのは日本語話者からするとありがたい。なかなか興味深い内容だった。 www.imf.org このエントリーは次の論文のサマリーである。 www.imf.org 私はこの論文についても Noteb…
Grok君に次のように質問してみた。 釧路湿原のメガソーラー開発の話どう思う?私はみんなちょっと騒ぎすぎだと思っている。法令違反があるならばそれは正す必要があるとは思うがね。でもメガソーラー自体の開発をやめろと言うのは言い過ぎでは? Grok君の答…
私は、この世界がどの方向に向かおうとしているのか、考え続けている。向こう30年の世界がどのようなものになるのか。 私は10か月前にチェンマイに住み始めたとき、英語圏を軸にした生活を試みていた。英語の動画や記事を読み、ここにいる欧米人たちと交流す…
今日はこういうポストをXに上げた。 純粋に目指す技術体系だけでみると、歴史の敗者側に立っているのが日本で、勝者側に立っているのが中国なんだよなあ。中国は政治さえなんとかなれば世界での地位がますます上がっていく可能性が高い。日本は……推して知る…